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敗者・覆面剥ぎ/髪切りマッチ
毎年1回恒例となっている、CMLL興行「Juicio Final」が本日(6/17)、開催される。 今回はミスティコ+8人のルチャドールの参加による「敗者・覆面剥ぎ/髪切りマッチ」である。 この、両者がレスラーの生命線とも言えるマスクや頭髪を賭けたマッチ(以下Mask/Hairマッチと呼ぶ)、聞いてみると色々な決まりごとがあるのだ。
まずはMaskマッチ。そもそも、メキシコのルチャドール達はレスラー免許なるものを所持していて、それは当該ルチャドールの住所証明のある州で発行される。ミスティコが、今回負けると仮定して、Maskを脱いだとしよう。さて、次回また彼がMaskを賭けた試合ができるのはいつか?もし彼がメキシコD.F.に登録をしているレスラーであれば、それが出来るのは5年後で、メキシコ州の免許所持者であれば2年後である。(という風に州によって規定期間が異なる。) Maskマッチで負けるということは、そのマスクの価値が消滅したことを意味し、この期間はその価値が回復するのに設けられると言える。だが実際は、敗戦後に同じマスクで戦い続けることは難しく、違うマスクと別の名前で再デビューしたり、この際開き直って素顔で勝負したりする。

( ) その成功例が、AAAに先月移籍した1000% Guapo(ハンサム)ことShocker。99年SupershockerでMaskマッチにて敗戦。ルックスのよさを生かし、素顔になって大成功!というが、彼はそんなにハンサムなのか…?ま、それは個人的な趣味の問題ですかね。彼はCMLLの大スターだったので、2005年5月にAAAに移籍が発表されたときのファンの衝撃は大きかった。
続いてHairマッチ。今、ロン毛といえばHijo del Perro Aguayoで、以前紹介した、その父上のPerro Aguayoは悪玉の超スーパースターであった。当然ながら、同じHairマッチでも彼らのようにロン毛が象徴となっているルチャドールの髪の価値は非常に高い。 例えば、アレナメヒコの通常試合でスター選手に支払われるギャラは、800ペソ(約8千円)-1200ペソ(約1万2千円)が相場と言われているが、Hairマッチの様な特別試合には1万ペソ(約10万円)-2万ペソ(約20万円)という高ギャラが支払われる。過去に10万ペソ(約100万円)という試合もあった。髪はすぐ伸びるので、最低3ヶ月の待機を経て再びHairマッチの参加ができる。

( ) 悪の総本家、Perro Aguayoはパン職人・ボクサーを経てルチャリブレ入り。Hairマッチで115戦勝利、20人のマスクを奪った。1993年のトリプレマニアでの血闘を見たがすごい迫力だった。息子のPerro Jr.は今まで7戦のHairマッチを経験、未だ負け知らず。だが実力のほどは…?で、2世の典型でもあるように「名前負け」という声もあるが、サラブレットとして、相当優遇されていることは確かである。
ところで、再三、当人同士が吠えているMistico VS. Perro Jr.のMask/Hairマッチ。実現するのはいつになるかしら?と、わくわくしながら識者に質問すると、「きっと実現することはないだろう」という答え。理由はどちらかがMaskないしHairを失った時のプロモーターの利益損害を考えると、実現可能な話ではないというわけである。そしてこの様に当人同士が言い続け、盛り上げ続けたのに関わらず、実現しなかった対戦例がいくつもあるというのだ。
また、Maskマッチで負けたルチャドールが、観衆の前で丸刈りになることを拒んだり、素顔をさらさなかったりという、所謂インチキなマッチもこれまで幾度とあったという。前出の識者いわく、「観衆は結果を最後まで見届ける権利がある。」・・・私も大きく、うなずいた。
本日の試合、果たして負けるのは誰か?次回のレポートでご報告! ■(2005年5月28日 Tijunaにて丸刈りになる Superparka→)
テーマ:ルチャリブレ - ジャンル:スポーツ
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